引きこもり生活

理想の未来を描きそれに向かって努力する。

すなわち今のままではいけないと否定して、これが終わると楽になる、いま我慢すれば明るい未来がと今を精一杯こなすものの「楽しむ」ことなく生きている。

特にここ一年息子が一人暮らしを始めたら断捨離が心置きなくできる、大変な掃除から、美味しい料理を作るプレッシャーから解放される、自分の時間を自由に使えると思いながら、かと言って気持ちだけが先行して準備ができていたかというとなかなか進ます…

 

教室が忙しくて、おじいちゃんの手術が…とか何かと理由をつけて家のことが出来ない言い訳にして何もかもが中途半端な日々を過ごしていた所でコロナで自粛生活。

引きこもりの毎日を過ごすことになり、先日は体調を崩して寝込んで息子が送っている毎日を体感することになりました。

 

まず、怠くて何もやる気になれない。

家族の些細な言動が気になる。

時間があれば料理に凝るか?  否

運動をするか?        否

庭を手入れに励むかか?    否

手紙を書くか?        否

書道をするか?        否

服を縫うか?         否

 

結局忙しい時とやってることはさほど変わらない…

忙しい方が時間を有効に使い沢山のことが効率よく進んでいた気がする。

 

体調を崩して気がついたのは動けるようになって最初に掃除がしたくなった、料理より掃除の方がすきだったこと。

食欲がなかったのも有りますが、美味しいものが食べたいという気持ちも起こらない。

 

そう思うと息子は美味しいお茶を淹れることには全力を注ぎ、ゲームも少ない時間で成果を上げている。

わからないことはすぐに調べ自分の知識にして人に使えることが出来る。

パソコン関連の知識も充分にあり、タブレットスマホを使いこなし、物欲もあり新しいものへの好奇心を持ち、引きこもり生活を充分に楽しんでいるではありませんか! 

 

むしろ教室という場所をなくした私の方が  時代に付いて行けてなくて足踏みをしている。

 

息子が一人暮らしを始め教室が再開したら元のズボラな私に戻るだけだと息子も危惧している。

掃除も毎日の積み重ねが大事、ほかのことも正しいやり方なんてなくて自分なりに考えてするば良いと思う。

 

ここで教室をやることが私の生き甲斐なのかわからなくなって来た。

この流れで一度教室を辞めてみて気掛かりなことを片付けてみてから考え直してみても良いのかもしれません。

しがらみを解除してみたら本当に必要なものが残ると思う。

 

そんな中で息子供達が誕生して今までの日々を振り返り綴るのも良いなと思います。

 

また親になる為に心理学を学んでいたらもう少し子育てが楽しめたのではないかと思います。

子供を産んだから親になれる訳ではなく私自身が人としても未熟なまま不安で一杯の中で手探りの子育で悩みながら今に至るので。

それもやり直しはききません、完璧を求めるのではないけれど、昔のようにおじいちゃんおばあちゃん、近所の人との繋がりが薄い今は特にお母さんの負担、プレッシャーが大き過ぎます。

ママ友も良いけど人生の先輩方の親とは違う冷静というか押し付けのないアドバイスを幅広く聞けると良いですよね。

 

そんな世代を超えた利害関係のない交流が気軽にできたら悩めるお母さんにとって心強いですよね。

子供にとっても親や祖父母以外の大人との交流は思春期には大事だと昔講演会で聞いたことがあります。

お向かいのおじさんおばさんが鍵っ子だった私が鍵を忘れた時に家に入れてもらっておやつをもらったりしていました、それが自然で今では考えられないことですが。

また引っ越し先でも近所のおばさんに華道を教えてもらっていました。

色んな大人の人のと利害関係のない触れ合いは暖かいものでした。